●最近、SOHOというキーワードを巡って以下のように混乱が起こってギルドや当初からのSOHOムーブメント関係者は大変困惑しています。
　本来の意味でのSOHOというキーワードを提唱してきた立場から、安易にSOHOを便乗使用する団体に対してクレームをいれ、SOHOを支援するために努力されている主要SOHO団体、企業や関連行政、自治体、マスコミ、学者といっしょに日本のコアSOHOサポート関連組織の相互認証のために「SOHO協会」開設のための「SOHO円卓会議」の呼び掛けを早めるべきという議論も高まっています。　
　
　SOHOの正しい認知と健全な発展のためにも、自衛のためにも世間に誤解を与える安易なSOHOブーム便乗派には自重と学習を促すべきです。　
　
　さもないとSOHOという我々にとって自明のキーワードは、自ら名乗れなくなるばかりか社会的な誤解を受けたまま死滅していくことでしょう。

• 日経新聞事業部の「ぱそまる98」（98.7／ビックサイト3日間）
  〜ファミリー＆SOHOテーマで10万人近い動員を呼び掛け、マス展開をされたコンベンション。SOHOを在宅ワーク登録業者と資格教育ビジネスのキーワードとして使い、一部関係者が混乱。SOHOテーマセミナーもSOHO予備軍向け在宅セミナー一色で、本来のマイクロビジネス、自営系SOHOは対象外だったために、「SOHOイコール在宅ワーク」という従来から問題になっている偏向イメージが市場関係者でより強化される。
  〜ファミリー訴求という企画意図自体は素晴らしいが、内容的には「SOHO予備軍セミナー」ではなかったか？
• 朝日新聞の「SOHO電脳内職」報道（98.2）以降のマスコミ報道の混乱
• 同様にNTTや広告代理店各社による「SOHO在宅ワーカー向けOCN導入営業」の不調〜SOHO予備軍へのミスマッチ販促失敗による、SOHO市場不信感の広がり、原因は勉強不足
• 98年度版「イミダス」「智恵蔵」「現代用語の基礎知識」等でのバラバラのSOHO定義の混乱
• NECの「SOHOは在宅ワークのことで主婦の社会参加云々〜」という偏向的な情報イメージのニュースキャスター起用の社会派CF（30秒）
  〜特に「北の国から98」でのOAは致命的な誤解を与え、「SOHOイコール仕事の素人」というイメージを社会的に植えつけた
• 大企業のテレワーカー（80万人）とSOHO（10人以下で530万事業所、1670万人）の未分化表現、人口規模、形態、定義の混乱
  〜国の白書、各種レポートでの混乱
• 通産省も勧告を出したインターネットやマルチによるSOHOサミットグループをはじめ、幾つかの「在宅ワーカー向けパソコン資格教育抱き合わせ販売事件」
  〜SOHO名称使用団体、組織自体への社会的不信感

●ど〜思います、「SOHO電脳内職」だって？
　元々ギルドが主張していたプロフェッショナル系コアSOHO（ベンチャー、クリエイター、専門職系フリーランサー）は、最近のアメリカでは、マイクロビジネスやスモールビジネスというキーワードに置き換えられ、今や日本がSOHOブームの中心地。

　なのに一部の大企業やマスコミ、行政の偏向表現使用とブーム便乗派の登場。
　特にSOHO予備軍向けの登録ビジネス、スクールビジネス勢力によるSOHO団体乱立で、本来のムーブメントの道筋が消えかかっています。
　「自分はSOHOではない」と言いきる組織者が運営するSOHO団体に何故SOHOという名称や冠がつくのか不思議です。

　皆さん、SOHOネットワークのチョイスは慎重に！(^_^)