祝「テレワーク推進」閣議決定!
”もう会社に行かなくていいんだ〜”国民運動 は、果たして日の目を見るのか?


 ついに「テレワーク推進」が閣議決定さ れた。24兆円という途方もない臨時国会 の緊急経済対策のなかで、従来型公共土 木投資に変わる地域支援のテーマとして 重要視されてきたということらしい。
 テレワークというワークスタイルは SOHOを支えるキーワードの中でも、か なり重要だと思う。ところが、すでに年 2回開催されている「国民的テレワークデ イ」もほとんど関係者以外には知られて いないし、実際の国民意識レベルではテ レワーカーというとテレフォンアポイン ターのようなイメージどまりだから、 「国民レベルで電話交換手のようなこと をしようという日なのか?」と、思わず 政府にツッコミをいれたくなる気持ちも分 からないでもない。ひどいオヤジになると 「国民的テレクラ運動か?!ワッハッハ」 ちゅーもんで、下手すると今やSOHOよりも 地味な言葉かもしれない。(ウソウソ)
 今回このテレワークという言葉をここで 取り上げたのには理由がある。実は、99年 8月に「第4回国際テレワーク会議東京99」 という日本初の国際シンポジュームの誘致 開催が決まっており、それまでに、なんと かパワーアップできないだろうか、という 関係者の悩みがあるからだ。
 しかし、この分野にはすでにマルティメ ディアという王様がいるし、インターネッ ト、デジタル、SOHO、モバイル...と 同じような分野に親戚言葉がワンサカ集結 している。言葉というのは本当に難しい。 恐らくテレワークの場合、テレ(電気信) +ワーク(労働)から連想するイメージ の光景が致命的なのだ。
 大衆的に直訳すると「電話労働」!.. デジタル時代の遠隔女工哀史じゃないんだ からと、ひとりツッコミしてる場合じゃな いって。マジいまのSOHOではないか!!!
「テレはテレコミュニケーション(電気通 信)であって電話というのはあまりにも無 知だ!」と怒られるだろうが、僕も含め大 衆とは無知なものなのだ。むしろ地味なイ メージの専門用語であっても、その後のハ デな演出宣伝でイメージなんてどうにでも なると僕は思っている。
 そこで、閣議決定された親方日の丸の 「テレワーク推進」国民運動に我々SOHO も微力ながら人肌脱ぎやしょう!ってわけ で、以下を無責任にも考案してみた。
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●1)従来のマジメそうな企業遠隔勤務の イメージでなく、ハデめのSOHOやバイトの 女子高生、在宅熟女主婦も実はテレワカー だというような「日常性」を強調 *なんといってもリアルな大衆性ッスよ
●2)4WDのモバイル系テレワーカーや 「今沖縄でテレワークしてるんだ〜、いい でしょ」という感じのリゾート馬鹿風調 *実際都内の104案内はウチナーだしね
●3)1000万人インターネットユーザー は勿論、FAX、モバイル(携帯、カーナ ビ、ポケットメール)は立派なテレワー クアイテムだという人気商品便乗型アプローチ *欲しいものはテレワーク商品という逆説 そして最後はやっぱし、これでしょ!
●4)政府強制のテレワークデー/”もう 会社に行かなくていいんだ〜”国民運動の 開始(笑)
*その日は会社に行くと罰金とられちゃう。 「朝起きて今日は会社がない!」そんな on sundayな本音で共感されるような参加型 イベントがあれば、言うこと無し。
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これで従来型のカイシャ馬鹿一筋の日本は 確実に崩壊します。どうすかね?

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●河西保夫(プランニングプロデューサー・SOHOギルド事務局代表)
「月刊SOHOコンピューティング」99年1月号原稿よ


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